「紀州梅そだち」とは

紀州うめぼし製造時に産出される梅酢を有効活用した梅酢飼料です。
弊社PB(プライベートブランド)商品【紀州うめぶた】【すさみ豚】【イブ美豚】にも使用されており、和歌山県日高郡みなべ町で製造されています。

「紀州梅そだち」が出来たきっかけ

和歌山県の特産品である紀州梅干しの製造にあたり、副産物として梅酢(塩分を含む酸味の強い梅果汁)が排出されます。
梅干しの生産量が増えるにつれ、副産物の梅酢も増え廃棄していました。
未利用資源である梅酢の用途開発(有効利用)を目的に、株式会社紀州ほそ川と和歌山県養鶏研究所との官民連携の研究が、1999年から始まり5年の歳月を経て、梅の持つ成分を抽出した梅酢飼料である「紀州梅そだち」が開発されました。

畜産用飼料に混ぜ与える事による効果・影響

※本内容を作成するにあたり
和歌山県農林水産部 農林水産総務課 研究推進室  紀州うめどり、紀州うめたまご分析試験
を参考にさせて頂いております。

肉質の向上

下図のデータによると、紀州梅そだちを与えた事で保水力(※1)・伸展率(※2)・剪断力価(※3)の向上がみられ、それによりやわらかくプリプリの肉質になりドリップの量が減少します。

※1.ジューシーさ・水分の保水性を表す。
※2.すりつぶしたときにどれだけ伸びるかを示すもので肉の柔らかさを示し,数値が大きい程良い。
※3.鋭利な刃物で 切断するのではなく、肉片をちぎる(剪断する)というものであり、その値。
官能評価を併用した多くのテスト結果から、剪断力価はやわらかさと相関があることが認められ、食肉のやわらかさを示す指標として国際的に汎用されています。

加圧保水力グラフ
伸展率グラフ
剪断力価クラグ

育成・医療コストの軽減

自然免疫応答を調査する為、血液中から採取した自然免疫において重要な役割を担っているマクロファージの走化性が、紀州梅そだち添加前の21日齢では差はほとんど無かったが、添加して21日後の42日齢ではかなりの差がみられました。

マクロファージ走化性グラフ

上記の事から強健性(免疫性)の向上により死亡率の低下が期待できます。

その他

・内臓脂肪から筋肉脂肪への移行による歩留まり向上
・離水、脂質酸化の抑制による流通における品質の差別化

弊社では【紀州梅そだち】を与えた健康的で肉質の良い豚・イノブタを、自社農場・自社加工場で一貫して管理運営しております。

「紀州うめぶた」は梅力で健康・元気に、おいしく育ちました。
紀州うめどりパネル画像
すさみ豚 お肉画像
イブ美豚文字画像