(BLOG)和歌山(紀州)の畜産を活性化しよう

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はじめに

2020年(令和2年)8月5日に農林水産省より発表された、供給熱量(カロリーベース)と生産額ベースの方法で算出されている去年の日本の食料自給力は約38%、直近10年を見てもほぼ横ばいで変化なしとなっています。(※1)
これは、私たちが食べている食料の残りの約62%は海外からの輸入に頼っているという事になります。

更に2017年(平成29年)都道府県別食料自給率カロリーベースを見ますと、和歌山県は38都道府県中下から15番目(大阪、東京などの都市を除くともっと下)となっており、かなり少ない状態です。(※2)

※1.農林水産省令和元年度食料自給率・食料自給力指標について参照
※2.農林水産省平成30年度(概算値)、平成29年度(確定値)の都道府県別食料自給率参照

和歌山畜産の現状

現在、和歌山県全体の農業産出額全体のうち6割以上を果樹が占め、畜産は0.4割程と一割もありません。
そして全国の畜産産出額の内、和歌山(紀州)の産出額は鶏肉(ブロイラー)以外ワースト3位を占めており、そのうち乳牛と豚肉は最下位です。
豚と鶏の飼育数・飼育戸数共に減少の一歩を辿っており、現状の飼育頭数もかなり少ない状況です。
逆に畜産物消費量は豚肉・牛乳以外は上位に入っており、畜産物購入額も平均より上となっています。(※3)

※3農林水産省図で見る近畿の畜産 2020年
   農林水産省近畿地域における畜産物をめぐる情勢2020年参照

まとめ

以上の事から和歌山県は畜産物の消費量・消費金額ともに多いにもかかわらず、地元での生産量があまりにも低い事がわかります。

去年の12月に紀州梅どりの生産が停止した為、紀州の畜産生産力がどんどん低下してきており、更に今年のコロナ情勢で飲食関係の購入が減り、畜産関係も生産が困難になってきています。

紀州銘柄の畜産物は他にもあるのですが、まだまだ認知不足・アピール力が足りていない状況にあります。

弊社でも、今後ネット通販や畜産の生産にも力を入れていく方向性を持っており、卸売りを営む会社として、今後も紀州の畜産物、青果物の流通に一役買って行きます。

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